ロイヤル・エンフィールドとインディアンが1901年、トライアンフとノートンが1902年、そしてハーレーダビッドソンが1903年。これらは現存する二輪メーカーの創業年を古い順から並べたものだ。ただし、ハーレーダビッドソン以外は長きにわたる休業や倒産を経験し、いずれも90年代以降に本格的な復活を果たした新生ブランドでもある。
そういう意味で本当に古参と呼べるのはハーレーダビッドソンだが、実はそこに並ぶブランドがもうひとつある。それがハスクバーナだ。1903年に二輪の生産を開始したのも同じなら、わずかな空白期間こそあれ、115年にわたってその生産を継続してきたという点でも共通する、極めて稀有(けう)な存在である。
そもそもハスクバーナは、スウェーデン南部にある小さな町の名前だ。1689年当時の国王カール11世の命令を受けて建設された銃器工場を社史の始まりとし、機械加工に必要な水源が豊富にあったことで産業が発達。やがて地名そのものがブランドになった。現在の街のスペルは”Huskvarna”だが、ブランド名を表す時は”Husqvarna”という古い時代の表記が今も使用されている。
ハスクバーナは王室向けの銃器製造を通して鉄の鋳造や切削技術を磨き、やがてそれを様々な分野へと派生させていった。ミシン、自転車、農林業器具…と多岐にわたる中、最も大きな規模に成長したのが1903年に始まった二輪への進出だ。
当初は簡易な原動機付自転車の車体づくりを手がけていたものの、程なくオリジナルエンジンの開発にも成功、軍に収められたモデルの走破性と耐久性が高く評価され、一躍その名が知られるようになった。
レース参戦を開始すると名声はさらに高まり、モトクロス世界選手権が始まった50年代からは圧倒的な強さを発揮。これまでに獲得した世界タイトルは70以上にのぼり、その地位を揺るぎないものにしたのである。
近年は幾度も経営の浮き沈みや紆余曲折を余儀なくされ、時には消滅の危機すらあったものの、そのたびにカジバやBMW、KTMといった企業の庇護(ひご)のもと、文字通り国を転々としながらも生きながらえてきたのである。
しかし、本当に稀有なのは、そういう難局にさらされてなおハスクバーナらしさを失わず、それどころかむしろ年々輝きを増しているところだ。特に今日では、KTMの傘下に入ったことで経営が飛躍的に安定。スウェーデン発祥のブランドであるというバックボーンは大切に守られ、送り出される製品には例外なく高い美意識がちりばめられている。
ハスクバーナにとって久しぶりのロードモデルが登場した。ストリートを駆け抜けるバイクを見て、「なにか普通じゃない」と目が留まったなら、それは新しいハスクバーナの可能性が高い。近い将来、銃口と照準器と王冠を模した誇り高いロゴマークを街中でも目にするようになるだろう。それほどの勢いが今のこのブランドにはある。
近代的な考えと旧世代からのクラシックな哲学をシンプルかつ革新的に融合させたデザインに最新かつ最先端の技術が搭載されたVITPILEN(白い矢)と
SVARTPILEN(黒い矢)。
スウェーデンの美意識が息づく新時代を代表するモーターサイクルを多くのライダーに乗って、楽しんでもらいたい。
すべてのモーターサイクルには一人一人に丁度いいサイズがあります。
WPサスペンションテクニカルショップの当店では「全てのモデルを楽しく乗っていただけるサスペンションパーツ」を開発、足つきはもちろん、乗り心地、ハンドリングのすべてを標準以上のクオリティーに仕上げてお届けします。
店舗名 | ハスクバーナ(Husqvarna)KOBE EAST |
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